Uncategorized

Webマーケティングとは?将来性・業務内容・年収など基礎知識の紹介

みなさんは「Webマーケティング」というお仕事を聞いたことががあるでしょうか。

名称から察するに「Web上でのマーケティング」をするお仕事だと想像できます。

しかし商品を売る役割のセールスや、プログラミングをしサービスやアプリを作るエンジニアなどと違い何をしているかわかりづらいという声をよく聞きます。

この記事ではWebマーケティングの概要や将来性、お仕事内容や年収などを書いていきます。

読んでいただくとWebマーケティングの概要が分かり、この仕事に少し興味を持っていただけると思います。

本記事のまとめ

・Webマーケティングは初期投資なしで一人で始められる。

・Webマーケティングの市場は拡大傾向にある上、人材不足である。

・Webマーケターはサラリーマンの平均年収より高い傾向にあるが、副業と合わせたり独立するとさらに稼ぎやすい。

Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、Web上で実施されるマーケティング活動の総称です。

まずマーケティングという言葉には様々な定義があります。

マーケティングの神様と呼ばれるフィリップコトラーはマーケティングを以下のように定義しています。

ニーズに応えて利益をあげること。

「近代マーケティングの父」フィリップ・コトラー

上記にさらに解釈を加えると

狙ったターゲットを満足させるために、サービスや製品を用いて価値提供をする。

そのサービスや製品を適切に届け利益を生み出す。

このような意味になるかと思います。

WebマーケティングはWeb上で実施されるマーケティング活動の総称だと説明致しました。

中でも最近は、Webサイトの運営やWeb広告、SNS運用などが需要が高く人気があります。

Webマーケティングの特徴

Webマーケティングは「Web上でのマーケティング活動」と書かせていただきました。

ではこのWebマーケティングは他のお仕事や業種と比較しどのような特徴があるのでしょうか。

私から見た特徴を3点あげさせていただきます。

①一人で始められる

まず一つ目は、一人でも始められる、という点です。

例えばこのブログ自体もWebマーケティングの一部で私一人で運営しています。

Webマーケティングというお仕事に興味がある方をターゲットにしています。

様々な記事コンテンツを書き、検索経由やSNS経由での流入を目指します。

最終的にはご相談を賜ることや、ご紹介した商品を購入/利用してもらうことがゴールです。

このように企業に属さずとも、一人で始められる点が特徴です。

もちろんWebマーケティング領域の全てではございません。

ですがこうしたブログ(サイト運営)やSNS運営などは各企業が行なっている形式とほぼ同じと言えます。

一人でも続けていくと未経験から企業に転職する際のポートフォリオになったり、利益が上がればそのまま副業や独立、なんてこともできてしまいます。

②数字管理が可能

二つ目は、数字管理が可能、という点です。

今こうしてこの記事をご覧いただくとPVやセッションがカウントされます。

またSNSでいうとインプレッションやエンゲージメントが数値でカウント可能です。

数値を全て管理できることで、マーケティング施策の良し悪しを明確に判断することができます。

反対にオフラインでチラシや店頭でのマーケティング活動をしたとします。

その場合、何人がチラシや看板を何人見てくれて、それによってどれくらいの集客ができたかというのは計測がしづらい、もしくはできません。

しかしオンライン、Webマーケティングではそれら全てが数値として表せます。

各種数字を伸ばすために改善を続けることで、良い成果につながっていきます。

③初期投資がほとんどかからない

最後三つ目が、初期投資がほとんどかからない、という点です。

様々なビジネスがある中で、中には初期投資が大きいものがたくさんあります。

・パン屋をやるのに実店舗を構える。

・洋服屋をやるのにアイテムを仕入れる。

・士業を始めるのに資格を取得する。

これらは全て初期投資(時間やお金)がかかります。

始めた後に必ず儲かるビジネスであれば、積極的に初期投資をかけるのは良いでしょう。

ですが多くのビジネスに「必ず」はないと思います。

そのためビジネスの初期投資はリスクであり、なるべく避けたいです。

その際にWebマーケティングのビジネスは初期投資がほとんどかかりません。

また無料で使えるツールが充実しているため運用開始後も困りません。

必要なのはパソコンとネット環境くらいかもしれません。

このようにWebマーケティングは今日からほぼ0円で始めることができます。

また数値の改善に向き合うことで成果が出やすい分野です。

真面目でコツコツ型の方であれば、今すぐにブログやSNSを始めることをオススメします。

【拡大を続ける市場】Webマーケティングの将来性は?

筆者

Webマーケティングは人気のお仕事と聞くけど、将来的には安心なの?

Webマーケティングのポジションは新卒から転職市場まで幅広く人気があるお仕事です。

結論から申しますと、【Webマーケティングの将来性は非常に明るい】です。

その理由について書いていきます。

①拡大する市場

Webマーケティングの市場は右肩上がりです。

例えばこちらは日本国内の「インターネット広告媒体費」の推移です。

株式会社電通デジタル 「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」-【グラフ1】インターネット広告媒体費の広告種別構成比

2020年から2021年では前年から122%成長しています。

またYouTubeやSNSなどのビデオ広告の伸びが大きいことが分かります。

また2021年は「インターネット広告費」が四大マスメディア(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ)の広告費を初めて上回りました。

株式会社電通 「2021年 日本の広告費」-媒体別広告費<2019~2021年>

記事内にも記載がありますが、四媒体広告費は2021年はオリンピックの影響で大きく戻しました。

しかし本来的であれば2019年と2020年の比較を見ても分かるように、四媒体広告費は減りインターネット広告が増えるという構図が予想されます。

このようにWeb上の優位性はこれからも増し、それに伴い需要が増加し市場が拡大していきます。

②不足する人材

こちらのデータはマーケター特化のフリーランス紹介サービス『デジパラ』が調査した内容です。 (n=107)

PR Times 「【マーケター人材不足を実感する経営者107名に調査】マーケター不足解消には「業務委託契約」が救世主か86.4%の経営者が「人材が必要になってから、実働までの時間が長すぎる」と不満」

経営者の40%が「マーケターを採用したいが、確保できていない」という実態があります。

「ミスマッチのリスク」やそもそも社内で「マーケティングの課題整理ができていない」という理由があるようです。

また正社員もそうだが業務委託などで気軽にマーケターを採用したいというニーズも見えてきました。

社会全体でマーケターのニーズがあることが分かります。

また別の調査でも「デジタルマーケティングのメンバー不足」を課題としている企業が多いことがわかっています。

MarkeZine 「デジタルマーケティング業務に携わる役職者の約6割が「人材不足」に悩む【Repro調査】」

「デジタルマーケティングの知識があり、施策を実践できるメンバーが足りない」「デジタルマーケティングに関わる人数が不足している」という回答が50%を超えています。

このように市場は伸びているのにも関わらず、現場では人材不足が起こっています。

③低い参入ハードル

ではマーケターになることは難しいことなのでしょうか。

答えは「NO!」だと考えています。

正確にいうと未経験でマーケター転職することは簡単ではないですが、マーケターとしてのスキル習得がとても難しいわけではありません。

例えばブログで月5万円を稼いだり、SNSのフォロワーを1万人集めたり。

もしかするとみなさんの周りにもいるのではないでしょうか。

これは適切なステップを踏むことで誰でもチャンスがあり、その中でスキル習得をしていくことは個人でも可能です。

このようにWebマーケティングのスキルを積むことは、難しくはないと思います。

今日から0円でスタートできます。

実際に私は未経験からWebマーケターとしてキャリアをリスタートしました。

それまでは一般的な営業マンでした。

年齢は30歳手前の29歳からのスタートです。

たくさんの不安がありましたが、結果的には半年ほどで本業に加えて副業で約20万円ほど稼げるまでになりました。

誰にでもチャンスがあり、無限の夢や可能性がある。

そう断言できます。

ご興味がある方はぜひWebマーケターを目指してみてください。

Webマーケティングの重要性やメリットは?

この章ではビジネスの観点からWebマーケティングの重要性やメリットを書いていきます。

総務省 「主なメディアの利用時間と行為者率」
総務省 「主なメディアの利用時間と行為者率」

私たち現代人は平日であれば168分/日、休日であれば174分/日インターネットを利用しているそうです。

これが10,20代になるとさらに利用時間は伸びます。

意外と30,40,50代のインターネット利用時間も長く驚きです。

それだけWebの世界は私たちの生活と密接に結びついています。

たしかに私たちは当たり前のようにオンラインの中で調べ事、買い物、交流など日頃の生活をしていますね。

オンラインの重要性・必然性が私たちの活動の中で増加していることが分かります。

ビジネスをする際、Web上でのマーケティングを活用せず生きて行く選択肢は少なくなっています。

その上でWebマーケティングの重要性を3つのポイントに絞ってみます。

①データを中心にして語る

前述したように、Webマーケティングの特徴は「数値管理が可能」な点です。

例えばチラシを配布した効果を可視化することは難しいですが、Webサイトに訪問してくれた人数はすぐにカウントできます。

Web上のユーザーの行動データを取ることで、企業はより多くの利益につなげていくことが可能になります。

・10個のツイートをしインプレッションとエンゲージメントを翌日に確認する。

・自社ECサイトは市場平均と比較しクリック率が悪い。

・ECサイトの回遊率、顧客単価が先月と比較し落ちている。

など

Webマーケティングは一見華やかな世界に見えますが、とても地味です。

売上までの一つ一つの工程を因数分解し、各要素の数字を最大化させる仕事です。

運や勘ではなく、データに基づき会話をします。

その上でユーザーの行動データは最も重要な要素の一つです。

②素早く改善しより良いものを届ける

すぐに改善につなげられる点もWebマーケティングのメリットです。

チラシや看板などは一回製作してしまえばそれっきりですが、Webサイトはすぐに修正が可能です。

・10個のツイートをし、反応が良かったツイート3つの共通点を探し、その後のツイートに生かす。

・AとBのボタンデザインを比較し、クリック率が高いボタンデザインを採用する。

・ECサイトの回遊率、顧客単価を上げるためにレコメンド機能を実装する。

など

繰り返しますがWebマーケティングは非常に地味です。

しかし地味な作業を繰り返し改善することで成果につながる確率が上がります。

分析し修正ポイントがわかったらすぐに改善できるのがWebマーケティングの特徴です。

改善改善を続けていく忍耐力と継続力がマーケターには必要です。

③場所や時間を選ばず訴求できる

ネットの世界は場所や時間の制約がないのも特徴です。

東京にある焼肉屋さんの看板をニューヨークにいる方に直接見せることはできませんが、インターネットを使うとその焼肉屋さんのWebサイトを今すぐ見てもらうことは可能です。

このようにインターネットがあることで世界中の誰にでも、またどのタイミングでも届けることができます。

このブログをご覧いただいている方も時間や場所はバラバラだと思います。

Webマーケターの業務内容は?【目的と媒体から考える】

目的/媒体(EC)サイト管理広告運用SNS運営
集客SEO,記事制作などクエリ選定,クリエイティブ制作などコンテンツ発信,投稿調査など
購入UI/UX,EFOなどLPOなどアクセス解析など
リピート顧客管理,メルマガ配信などリマーケティングなどDM,リマーケティングなど
一般的なWebマーケターの業務内容を目的と媒体で分けてみました。
筆者

Webマーケターって具体的に何をやっているの?

Webマーケターが具体的に何をやっているのかは見えづらいです。

私もどの範囲までが”Webマーケター”の分類なのか、どんな役割なのか曖昧で分かりません。

Webマーケターと一口に言っても様々な役割があります。

その役割ごとにも様々な目的があります。

Webサイト管理やディレクション担当者ですと、ライターやデザイナーとの調整をしながらそのサイトでの目的を達成していきます。

広告運用担当はGoogleやYahoo!の広告、SNS広告なども使いながら集客していくのがメイン業務です。

SNS運用担当は投稿を通じて集客し、最終的には商品購入、サービス利用につなげます。

そのほかにもたくさんのポジションがあります。

ぜひご自身に合うポジションを探してみてください。

Webマーケターの年収はどれくらい?企業勤めと独立した後では大きく違う

最後に、気になるのがWebマーケターの年収です。

dodaの調査によると、Webマーケティング職に最も近いと思われる「Webプロデューサー/ディレクター」の平均年収は448万円です。

doda 「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」

世の中の平均年収が403万円なので、それと比較すると10%ほど高い結果です。

しかし年収が高いイメージのWebマーケターですが、企業に勤めている間は他のお仕事と比べてもそこまで高いとは言えません。

ではなぜWebマーケター=高年収というイメージになるのでしょうか

それはWebマーケターは副業と絡めた時、また独立後に稼ぎやすいためだと考えています。

「高年収を狙いたい!」という方は、ぜひ企業勤めのキャリアだけではなく副業や独立を視野に入れてWebマーケターを目指してみてください。

【まとめ】Webマーケターは地味な仕事だが、人材不足で高収入を狙える。

Webマーケティング/マーケターについて

・初期投資なしで一人で始められる。

・市場は拡大傾向にある上、人材不足である。

・サラリーマンの平均年収より高い傾向にあるが、副業と合わせたり独立すると稼ぎやすい。

Webマーケティングの仕事内容やWebマーケターについて少し知っていただけたかと思います。

これから未経験でWebマーケターを目指している方

また「時間とお金に自由になりたい」「リモートワークで働きたい」など理想の生活を目指している方

ぜひWebマーケターを目指してみてはいかがでしょうか。