「未経験からWebマーケターになる」
これからWebマーケターを目指す方からすると、
「本当になれるの?」
「確率低いんじゃないの?」
「特別なスキルが必要なんじゃないの?」
など疑問があると思います。
結論、一筋縄ではいきませんが
未経験からでもWebマーケターにはなれます。
この記事では巷でよくある王道のWebマーケターになる方法と、筆者自身が30歳手前に未経験からWebマーケターになった方法を書いていきます。
・未経験でWebマーケターを目指す王道3つの方法
・筆者自身が実際に未経験から30歳手前でWebマーケターになった方法
・転職サイトやエージェントの具体的な活用方法
Webマーケターって何するの?仕事内容や必要スキル
まずマーケティングと聞いてどのようなイメージを浮かべるでしょうか。
辞書を引くと、マーケティングの意味はこのように書かれていました。
消費者の求める商品やサービスを調査し、商品開発と効率的な販売方法で市場拡大を図る企業活動。
明鏡国語辞典
硬くて小難しいですね…
「近代マーケティングの父」と呼ばれるコトラー氏によるとマーケティングとは、
「ニーズに応えて利益を上げること。」
「『近代マーケティングの父』フィリップ・コトラー」
少し簡易になりました。
定義はマーケターによって異なると言っても過言ではないくらい”広く曖昧”です。
個人的には、
顕在化・潜在化するニーズをサービスや商品という形にし、適切な消費者に届ける活動を通じ利益を作ること
と考えます。
Webマーケティングはこの活動をWeb上で行う全てのことを指します。
具体的には、
・SNSやYoutube等を通じて、一般ユーザーの認知を獲得する。
・SEOや広告等を通じて、商品やサービスの購入見込み客を集客する。
・LINEやメールのステップ配信等を通じて、見込み客の関心を高める。
・プロダクトやサービスの購入、アプリやWebサイトの体験等を通じ顧客課題を解決する。
など
これらはあくまで一例です。
Webマーケティングの領域は広く深いため、生産活動の各段階に応じて様々なスキルを必要とします。
加えてこれらを支えるのは
仮説検証スキル
論理思考スキル
コミュニケーションスキル
などのファンダメンタルズスキルです。
これはWebマーケターに限ったスキルではなく、広く汎用的なスキルです。
Webマーケティングスキルとファンダメンタルズスキルを駆使する事でWebマーケターとしてのお仕事が成立します。
【3つの王道パターン】未経験からWebマーケターになる方法
未経験でWebマーケターになるにはいくつか方法がありますが、ここでは巷で王道の3つのパターンをご紹介します。
①転職サイトやエージェントから転職
まずは転職サイトやエージェントを使い転職活動をすることです。
私も未経験から始めてみて、実務に勝る実戦はないと感じます。
そのため可能であればまずは転職し「Webマーケター」として働き始める事をオススメします。
内定に近づくためのポイントがあるとすれば、現職の業種と同じか近い案件に申し込むことです。
例えば今現在IT系の営業をしているのであれば、IT系の未経験Webマーケティング職へ応募することがおすすめです。
また中小企業への案件に応募することも一つの選択肢です。
大企業はやはり狭き門なので、まずは中小企業のWebマーケティング職として力をつけた後に再度転職し、より自分自身が行きたい会社を狙うことです。
私がオススメする具体的な転職サイト・エージェントの活用方法はこちらです!(近日公開)
②現在勤めている会社での社内異動
次に社内異動を狙うパターンです。
転職活動をするより比較的心理的負担が少ないのが社内異動のメリットです。
また異動できた場合、業種的な知識のキャッチアップは不要なので、すぐにWebマーケティングの業務に集中ができます。
会社側の立場に立った時も「退職者が出るくらいなら…」と前向きに検討してくれるケースが多いです。
大企業の場合、数年に一度の異動が慣例の会社も多いと思います。
異動希望を出し続けることや、(迷惑にならない程度に)人事に掛け合い直談判しにいくのも一つの手です。
中小企業の場合も社長に直々に相談してみることや、業務の兼務から入るなどいくつか手があります。
社内異動時のオススメは、「自分の理想的な業務内容」と、「その会社が提供可能な業務内容」の差分をあらかじめ把握しておくことです。
例えばWebサイトのディレクション担当が理想の業務内容だが、その会社では記事コンテンツのライティング業務のみ可能、というケースがあります。
その場合は
「ライティング業務の経験を一通り覚えたら、ディレクションをさせてもらえる会社に転職しよう」
などあらかじめ次のステップを視野に入れておくとで、ご自身のキャリアプランが上手く進むはずです。
③個人でWebマーケティングスキルを磨く
最後に「③個人でWebマーケティングスキルを磨く」です。
こちらは選択肢の3番目というより、Webマーケターを目指す全ての方に今すぐ取り組んでほしいことです。
すでにWebマーケターの方であろうと、これから目指す方であろうと、自分自身でWebマーケティングスキルを磨くことはマストです。
・ブログ運営を通じ記事ライティングやSEOスキルの習得
・SNS発信を通じ認知施策のトライアンドエラーやファン獲得
・自作コンテンツ製作と販売を通じストック収益確保
・クラウドソーシングサイトで仕事獲得し実績積み上げ、スキルアップ
など
これらをコツコツと進めていくだけで相当なスキルや経験がつきます。
たとえ未経験でもポートフォリオや学習歴として転職・社内異動活動時に十分に評価され成功確率が上がります。
また収益化等の成果が出ていれば「スキルが付いてきている成長感」に加えて「収益がある安心感」で転職・社内異動活動をどっしりとできます。
もし収益が十分出ていればそのまま独立するという選択肢も出てきます。
【体験談】筆者が未経験から30歳手前でwebマーケターになった方法
本章では筆者自身が実際に30歳手前で未経験からWebマーケターになった方法をご紹介します。
もしかすると今皆さんが感じられているように、
30歳からWebマーケティングのスキル無しで転職は無理なのでは…
もしWebマーケターになれたとしてもキャリア的に遅すぎるのでは…
など例外なく私自身も感じていました。
ですが今こうしてWebマーケターとして働いている私からすると
スキル無しでも未経験からWebマーケターになる方法はある
後悔どころか将来へのワクワク感がすごい
というのが回答です。
ぜひ一人でも多くの方に希望を届けられればと思います。
ステップは大きく3つですのでそのまま真似してみてください。
①自分のこれまでの経歴や現在持っているスキルを棚卸する。
②転職サイトとエージェントをとにかく使い倒す。
③面談企業の準備を徹底し臨む。
①自分の経歴やスキルの棚卸し
まずは「自分の経歴やスキルの棚卸し」です。
Webマーケティング未経験なので、これまでの経歴やスキルでアピールしていくことになります。
そのため一つでも多くのアピールポイントを「武器」として携える事が必要です。
・幼少期の生い立ちやエピソード
・学生時代に打ち込んだ部活やバイト、ゼミ活動
・社会人での職歴や経験
・仕事の中や趣味で身につけたスキル
など
まずはブレストする感覚でとにかくたくさん「発散」して出しみましょう。
出し尽くしたら次は「収束」し、アピールになりそうなものから話せる程度に文章化していきます。
その際、「面談で質問されたらこう答える」というイメージで作成してみるのが良いでしょう。
結果として文章にすると100文字程度、話すと15秒~30秒程度になると思います。
オススメはこの時点から転職エージェントの力を借りることです。
一人で考えた内容の壁打ち役になってもらったり、一緒に棚卸しを手伝ってもらいましょう。
転職エージェントは転職準備のプロです。
皆さんが持っていない様々な引き出しを持っています。
次の項目でも書きますが、転職エージェントは使い倒してなんぼです。
特に現職が忙しく時間がない方は必須です。
私自身、この過去の棚卸しを始め、面談の練習相手、職務経歴書の雛形作成をしてもらました。
転職活動はプレッシャーもあるので、聞き役としてもとてもありがたかったです。
転職エージェントの立場に立った時、転職見込みが大きい顧客であればあるほど手伝う理由が発生します。
なので「申し訳ない」「ここまでやってもらっていいのかな」など思わずに進んで相談してみましょう。
②転職サイト・エージェントを使い倒す
次に転職サイトやエージェントを使い倒しましょう。
まず転職サイトやエージェントへの登録は、3社以上登録がオススメです。
特に
大手転職サイト2社以上+green+各自に最適な転職サイト
を個人的にはオススメします。
なぜ3社以上登録するのかというと2点理由があります。
・企業ごとに紹介可能案件が異なるため。
・各エージェントと合う合わないがあるため。
転職サイトに登録するとすぐに面談依頼が来ますので、そこからがスタートです。
エージェントと共同作業や依頼をする事項は以下のような内容です。
- これまでの人生や経歴の棚卸し作業
- 客観的に見た強み、弱みの発見
- 面接練習
- 案件紹介
- 職務経歴書、履歴書の記載内容添削
- 日々のメンタルケア
人間なので合う合わないがお互いあります。
複数のエージェントとやりとりする中で、自分にとって最も頼りになり感覚的に合うエージェントを見つけてみてはいかがでしょうか。
同時並行してIT系特化型転職サイトのGreenなども使い、
「未経験 webマーケティング」と検索
していきます。
そこで出てきた企業に対して「いいね」や「興味がある」ボタンを押して応募していきましょう。
応募する方のマッチ度によりますが、
10社応募し面接に進めるのは1,2社程度
だと記憶しています。
企業の応募条件に全く沿わない案件への応募はオススメしませんが、「チャレンジしてみたい」と思える企業には積極的に応募してみてもいいでしょう。
Greenはエージェントを挟まない転職サイトのため、
「やり取りが苦手」「エージェントに紹介されると断りづらい」
という方にオススメです。
また希望業種や希望職種を登録しておくと企業側から応募依頼や面談希望が届きます。
そのためそのまま面談に進むことができ心理的に楽です。
さらに、辛い転職活動の中で企業側から連絡が来ると
「自分を必要としてくれる企業もあるんだ」
と元気が湧いてきてメンタルサポートにもなります。
③面談企業の準備を徹底し臨む
最後に、面談まで進んだ企業の調査や準備は徹底しましょう。
- 売上や従業員数などホームページから外観を掴む
- マーケティング部がやっていることを把握する
- 競合他社の外観とマーケティング施策を把握する
- 転職口コミサイトから入社後のミスマッチポイントを掴む
- 自分なら企業にどんな点で貢献できそうか考える
- その企業への提案書を作成する
- 質問を複数揃える など
特に大事なのは、その企業の状態や事情を推し量り仮説や質問を準備する事です。
「この業界全体のマーケティング傾向はこういう状態なのではないか」
「企業Aと企業Bのマーケティングはここが違うのではないか」
「未経験でのWebマーケティングポジションを募集しているのはなぜか」
未経験とはいえ早期に戦力になれる、という意思表示をするためにも様々な角度から多くの準備をしましょう。
準備の量=転職希望の熱量
と受け取られるはずです。
私が今の会社に入った際は面接が計3回ありましたが、2回目の面接では
「売り上げ向上施策を教えてください」
という課題のもと、会社側から生データをもらい仮説をもとにプレゼンをしました。
そこでの考え方が評価され無事に転職ができました。
それまで業務で培ってきた経験やスキル、その企業への準備や見方を通じて転職を勝ち取っていけたら嬉しいです。
【まとめ】未経験からWebマーケター転職は十分に可能
未経験からWebマーケターになることは決して簡単ではありません。
しかしマーケターの頭数自体が少ないこともあり、どの企業も欲しているのは事実です。
過去の棚卸しから自分の強みを発見
転職エージェントとともに作戦を立て
しっかりした準備をした上で面談に臨む
この3つを徹底することで、確実に成功へと近づいていくはずです。
日本には全部で367万社の企業が存在します。
その中であなたのことを必要としている企業が必ずあります。
皆様がWebマーケターとして働けることを筆者は切に願っています。